30代になっても既婚者でも行きたい長期海外一人旅【旅行のお金の使い方】

30代になっても既婚者でも行きたい長期海外一人旅【旅行のお金の使い方】

海外一人旅をする上で、避けられないのはお金がかかるということです。旅する場所の物価によって日本で生活するより安く済むなんてこともありますが、どう転んでもお金はかかります。

独身なら自由に使えるお金が増える30代、だけど結婚してるとなるとそう簡単にいかないのも事実。30代既婚者であっても海外一人旅を実現するための旅のお金の使い方や考え方について、自分の経験をもとにまとめていきます。

前回は海外一人旅を実現するにあたっての旅行の計画のしかたについて書きました。その続きにもなるので、そちらもご覧いただければと思います。

旅行の計画編はこのリンクから読めます

海外一人旅のお金の問題

タダで海外旅行に行けるのであれば私は狂喜乱舞します。ですが、実際そんなことは夢のお話。どう安く工夫しても数万円のお金が動きます。これが経済という物です。私が昨年(2019年)に行ったトルコ・イスタブールからフランス・パリまでの3週間の海外一人旅でかかったお金は、ざっくりな金額になりますが25〜30万円です。1日あたり12,000〜14,000円程度の旅費となります。

まだまだこの旅の費用を抑えることはできたと思いますが、貧乏旅行にしすぎたくないという気持ちもありましたし、30代の体力をお金で解決したという点もあってこれくらいのお金がこの旅でかかったということになります。

旅行費用は貯金の捻出と余ったドル・ユーロから捻出

さて、3週間の海外一人旅でかかった旅行費用ほとんど全て自分の貯金から捻出しました。すごく当たり前なこと書いてますね。もちろん借金して海外旅行なんかしてられないので、全て自分のお金から旅行費用を捻出しています。

夏休みに入る前に出発して帰国する

旅行にかかるお金を抑えるコツの一つとして、特に旅行にかかるお金の中で大きなウェイトを占めるのが、航空券と宿泊費の2つです。これはお得な航空券や宿泊場所やプランを一生懸命探す努力も必要ですが、カレンダーとのにらめっこも必要です。

私の場合は、6月25日〜7月15日までの3週間、海外一人旅をしていたわけですがちょうどこの時期の日本は梅雨真っ只中で夏休み前の旅行のオンシーズン直前の時期になります。このオンシーズン突入ギリギリのスケジュールを引けたことで、特に航空券は安く抑えることができました。あとは乗継便を使って、時間はかかってもコストを抑えるといったところです。

出発と帰国が1週間後ろにずれた場合、特に帰国が夏休みとかぶるので航空券がべらぼうに高くなってしまいます。だいたい4〜5万、直行便の航空券によっては10〜20万くらい跳ね上がったチケットもあったような気がします。

旅行の計画でもそうですが、できるだけオフシーズンを狙って計画立てることで、コストを適度に抑えられる可能性が大きくなってきます。私のイスタンブール〜パリの海外一人旅も、運良く旅行シーズンと被らないスケジューリングができたのがよかったポイントでした。

出発前に支払った旅のお金

旅行にかかるお金となると、出発前に支払うお金、旅行中に支払うお金の2つに大きく分けることができます。ここからは出発前に支払うお金と旅行中に支払うお金のメリハリの付け方を中心にまとめを進めていきます。

結論から言えば、長期間の海外旅行・海外一人旅をする上で、出発前にかかるお金は航空券と最初に滞在する場所での宿泊費の2つ。これは出発前に予約をする前の調査量に比例して支出を抑える確率が上がると考えています。逆に旅行中に支払うお金は、移動費、各滞在先での宿泊費、食費、雑費です。なににお金をかけるかを決めておくことで、全体としてのコストバランスを考えられるかどうかだと思っています。

それでは、出発前に支払った旅のお金を細かく見ていきます。

往復航空券

まず何よりも航空券の予約購入が必要です。旅の準備のなかで初めの段階で手配するものだし、旅行費用の半分くらいは航空券代金になると思います。

私の場合、航空券の予約購入は一貫してスカイスキャナーを利用して一番コストパフォーマンスの良い航空券を予約しています。決して、一番安い航空券に飛びつくことはせず、フライト時間・トランジット回数・料金のちょうどいい物を探しています。

往路は東京からイスタンブール、復路はパリから東京のルートという、往路の到着空港と復路の出発空港が異なるフライトを想定していたため、片道ずつもしくはオープンジョーでのチケット予約がメインの検索方法になります。

往復共に同じ空港を発着するフライトで考えている場合(例えば、パリCDGに到着してヨーロッパを周遊しCDGに戻ってくるとか)なら、往復航空券での検索も活用することができます。

イスタンブール〜パリの海外一人旅において航空券に支払った費用は諸経費込みで¥87,046でした。

ルートは、往路:東京(HND)-仁川(ICN)-イスタンブール(IST)、復路:パリ(CDG_-仁川(ICN)-東京(HND)のオープンジョーチケットです。航空会社は全てアシアナ航空で、往復ともに仁川空港トランジット。1フライトあたり¥22,000という感じで予約しました。

トルコ・イスタンブールでの宿泊費

飛行機を予約して、行って帰って来れる状態になりました。海外一人旅をするにあたって日本出発前に予約しておきたいもののもうひとは最初の宿泊場所です。ロングフライトで疲れていて、宿なし状態はさすがに厳しいという気持ちだったので、トルコ・イスタンブール3泊4日分だけは事前に予約しておこうと決めていました。

イスタンブールの滞在の拠点はAirbnbを活用しました。出発までに準備時間がたくさんあったので、部屋の貸主(ホスト)との連絡のやり取りにも時間をとることができました。

ホテルやドミトリーに宿泊するよりも、アパートの一部屋を借りた方が生活している感じが出ていいかなと思ったり、何よりも価格が安い部屋は広い服の洗濯ができる他の旅行者を気遣う必要がないのメリットを最大限に活かすことができました。

イスタンブールでの3泊4日にかかった費用は¥5,085です。1泊あたり¥1,270くらいと非常に割安でのんびり過ごせる部屋に滞在することができました。

フランス・ナンシーの宿泊費

あとは、旅行の計画編で「マスト案件」だったツール・ド・フランス観戦に関連しての宿の予約です。世界的にも大きなスポーツの大会なので、ステージ当日の前後は観戦する人たちでごった返してしまうだろうと思い事前にBooking.com経由で2泊3日分予約しました。

部屋の種類はB&Bです。滞在した2泊3日、他の宿泊者は親子連れ1組でした。朝食のときに、子どもと一緒に並んでご飯を食べたのはいい思い出です。

フランスということもあり、多少物価は高くなりますが、2泊3日で¥13,032でした。

出発前に支払ったお金はこの3つです。航空券の予約は日本との往復をしなければいけないので、一番最初に支払う旅のお金ではあるのですが、総じて言えることは、旅の道中で必ず抑えておきたい物は出発前に仕込みを終えておくことだと思います。

旅行の計画編でもそうですが、旅の目的とその中での重要項目を洗い出しておくことで、まずはそれに関して最優先で予約やスケジュールの確保をしておくことだと思います。

旅の最中に支払っていた旅のお金

出発前に支払う旅のお金の次は、旅の最中に支払う旅のお金についてまとめていきます。まとめるとごくごく当たり前なことがずらりと並ぶわけですが、一人旅をする上でウエイトを占める出費順に紹介していきたいと思います。

鉄道やバスなどの移動費

まずは移動費です。イスタンブール〜パリの海外一人旅の間、国境越えの長距離移動、町に滞在中には地下鉄や船・バスなど近距離移動とたくさん移動しましたし、それにお金もかかりました。ここでは特に一人旅の中でメインイベントの一つでもある国境越えの長距離移動について深掘りしていきます。

まず、前提として国境越えの長距離移動時の交通手段の確保は全て現地で行いました。日本で予約した鉄道やバスはありません。

移動手段は鉄道とバスを利用しましたが、買い方はいろいろ試しました。駅やターミナルの窓口で直接購入しましたし、ウェブサイトやアプリでチケットを購入して、乗車時に購入時に発行されるQRコードを提示して読み取ってもらうと言った感じです。支払いは基本クレジットカードで大丈夫でした。

旅の移動と交通手段と購入方法をまとめるとこのような形になります。

移動区間交通手段購入場所
イスタンブール〜ソフィア寝台列車駅の窓口
ソフィア〜ベオグラードバスバスターミナルのバス予約センター窓口
ベオグラード〜ブダペストバスアプリ(FlixBus)
ブダペスト〜ウィーン鉄道ウェブサイト
ウィーン〜ザルツブルク〜シュトゥットガルト鉄道ウェブサイト
アプリ(ÖBB)
シュトゥットガルト〜ストラスブール鉄道アプリ(Trainline)
ストラスブール〜ナンシー鉄道アプリ(Trainline)
ナンシー〜ルクセンブルク鉄道アプリ(Trainline)
ルクセンブルク〜ブリュッセル鉄道アプリ(Trainline)
ブリュッセル〜パリ鉄道アプリ(Trainline)

旅の後半は電車移動に切り替わりました。そして、購入方法も窓口に行くことがなくなりました。1日の終わりに、宿泊先の部屋で、翌日以降の行程を調べたりしつつウェブサイトやアプリでチケットを購入してQRコード付きチケットのPDFをiPhoneに入れておく。の流れが楽チンで無駄がなかったので旅の最後の移動まで繰り返したという感じが見て取れます。

この表で出てきたそれぞれのアプリたちを簡単に紹介すると、

Flixbus
ヨーロッパのバス移動のチケット予約購入でおすすめのアプリです。

iPhone(iOS)の方はこちらからダウンロード

Androidの方はこちらからダウンロード

ÖBB
オーストリアの国鉄アプリです。チケット予約購入から乗車中の現在地をしれたりダイヤを確認できるアプリです。

iPhone(iOS)の方はこちらからダウンロード
‎ÖBB
Price: Free

Androidの方はこちらからダウンロード
ÖBB
Price: Free

Trainline
ヨーロッパの鉄道チケットを比較的安い値段で予約購入できて、かつ乗車スケジュールの管理もできるアプリです。

iPhone(iOS)の方はこちらからダウンロード

Androidの方はこちらからダウンロード
旅を進めるなかで、次の目的地へどのように進むかを考えるのも、購入するのも旅の醍醐味のひとつだと思います。いろんな交通手段を使いつつ、いろんな購入方法を行いつつ、最終的には自分に適した形でチケットが予約できればそれでいいと思います。

旅の道中で滞在する宿泊費

次に、宿泊費。冒頭でスタート地点のトルコ・イスタンブールと、マスト案件のフランス・ナンシーでの宿泊先は出発前に決めていましたが、旅の道中に立ち寄った国での宿泊先は旅をしながら検索して予約する方法を撮っていました。ホテル予約に使ったのはBooking.comやhotels.com、トリバゴといった予約サイトを利用しました。

候補に挙げた宿泊先の宿泊代金とプランを比較して一番お手頃な物を選ぶ形をとっていましたがほとんどBooking.comだった気がします。宿泊にかかった明細は以下の通りです。

滞在した場所宿泊施設泊数料金(合計)予約サイト
ソフィアドミトリー1泊¥845Booking.com
ベオグラードホテル2泊¥8,085Hotels.com
ブダペストアパートメントホテル1泊¥5,151Booking.com
ウィーンホテル2泊¥15,190Booking.com
シュトゥットガルトホテル1泊¥9,356Booking.com
ストラスブールアパートメントホテル1泊¥5,137Booking.com
ブリュッセルドミトリー1泊¥4,036Booking.com
ブリュッセルホテル2泊¥13,698Booking.com
パリホテル2泊¥22,082Booking.com

予約自体はWebから予約していましたが、iPhoneアプリのBooking.comともアカウントで連携してくれるので、Webで予約して、宿泊先のルートやチェックイン時には、アプリを開いて確認していました。

旅の道中で宿泊先の予約で心がけていたのは、立ち寄る国や街に到着する2日前までには予約をしておくことです。次の街に到着してからでも遅くはないのですが、状況によって予約が取れない可能性があることも考慮して、事前に次行くところでの宿泊先を探して予約しておくと、宿無しで一晩過ごす羽目にという危機にあうことはないと思います。

また、事前に予約しておくことで、チェックインが楽になります。ぶっつけで宿探しとなると、今日泊まれるかの交渉も必要ですし、1泊の代金も言い値を食らわされる可能性もゼロではないので、価格保証がされているWebから予約する方がお金の管理という点では上手に立ち回れると思います。

それでも、予約の処理がうまくできてなくて予約が入っていなかった!なんてこともあるかもしれませんので、しっかりチェックイン時の対応はやりましょう。私はこの旅で滞在した宿泊先では予約が入ってない、勝手にキャンセルされたなんてことは一度もありませんでした。

1日の食費

旅行でなくともお腹が空けば何か食べないといけないわけで当然のように食費はかかります。その土地土地での食事は旅行の楽しみの一つでもあるのでグルメ旅を考えている場合は、旅行費用のなかでのエンゲル係数が高くなるのではないでしょうか。物価が安い国だと1日の食費がすごく安く済んで得した気分になります。物価が安い分、調子に乗ってたくさん買ってしまうなんてこともありました。

観光や買い物で使う費用

旅行特有な物であれば、美術館など入場料がこれに当たりますね。あとは、お土産を買ったり、必要になった物の現地調達とかですね。これも普段の生活でもそれなりに日々支払っている費用です。

というわけで、旅の道中にかかる旅行費用でしたが、一人旅でいろんな国を周遊する場合、一番多くかかるのは移動費用と宿泊費用の2つが大きいです。とはいえ、移動費も宿泊費も食費も雑費も節約するか奮発するのかのコントロールは可能。といったところでしょうか。

どういう旅にしたいかという目的がしっかりしていれば、旅の最中のどの分野で財布の紐を緩めるか締めるかがわかってくると思います。旅をしながら感じることもできるので、旅中の金銭感覚をどんどん養って行って欲しいと思います。

次は、実際にイスタンブール〜パリの海外一人旅の間、自分はどのようなお金の使い方をしていたのかを振り返りながら、移動費・宿泊費・食費・雑費の配分をみていきたいと思います。

3週間海外一人旅のお金の使い方で意識していたこと

私も30代です。この年になってからの海外一人旅をするうえで、旅行費用に対する考え方の前提は、以下の4つでした。

  • 20代の時に比べ、無茶しなくなった
  • 20代の時に比べ、体力も落ちている
  • いい大人なんだから振る舞いをしっかりしないいけない
  • 会社員として働いていたので、貧乏旅行の旅行予算ではない

30代ともなると、無茶はやめよう・自分の体力の限界をしれ、アホな行動して他人に迷惑をかけちゃいけない、お金はまぁそれなりにあるぞ。って心境です。20代でまだまだ体力があれば、寝る間を惜しんででも、移動をたくさんして、たくさんの国を廻るんだ!と思って行動していたかもしれません。

移動と宿泊はケチらない

30代にもなると、1日中活動している体力も少なからず衰えを感じてます。20代前半なら1日中歩き回ったその日の夜は車中泊で移動することも実現可能な体力だったと思いますが、今となってはしっかり休まないと次の日持ちません。となると、旅での余計な消耗をしないこととしっかり休息をとるために、移動と宿泊はしっかりとお金をかけるようにしました。

正直なところ、個人的な意見にはなりますが、30代になってドミトリーで相部屋で寝るというのは体がなかなか休まらないなというのが正直な感想です。

ブルガリア・ソフィアで1泊1000円いかないドミトリーに宿泊しました。施設は1000円以下とは思えないほど充実していてコスパ最強のドミトリーではあったものの、隣の部屋では深夜1時ぐらいまでダンスミュージックを爆音で流していたり、宿泊している世代も自分より年齢の低い若者ということもあり深夜でも騒いだりと、そのうるささにノイズキャンセリングヘッドホンをして寝たのはいうまでもありません。また、なんとなくセキュリティ面で100%安心できないところも、なかなか落ち着いて過ごすことができない要因でした。

再度、ブリュッセルでドミトリーにとりあえず1泊しましたが、やっぱり落ち着かなくて疲れも取れず、ブリュッセル滞在2日目に別のホテルに切り替えました。ドミトリーは安く宿泊できるメリットはありますが、やっぱり若者向けという性格もあるんでしょうけど、終始落ち着かない環境でなかなか休まらないというのが正直な感想です。

それからというものの、旅のほとんどを個室になるホテルもしくはアパートメントホテルを予約するようにしました。特にヨーロッパで過ごす際、アパートメントホテルはおすすめです。

周遊旅行だけでなく、同じ場所に何日もいる場合はアパートメントホテルの方が、部屋はホテルの同価格帯よりも広く、キッチンや食器がついていたりするので自炊も可能、ベランダがあれば洗濯物もしっかり干せます。ちょっとした移住気分を味わうことができます。それでいて立地にもよりますがホテルに泊まるより安くなるといういいこと尽くめです。アパートメントホテルはおすすめです。

宿泊費の推移ですが、イスタンブールからパリと、北上と西に向かうにつれ物価がどんどん高くなっていくので、必然的に1泊あたりの金額も高くなっていきました。1泊1,000円を切っていたドミトリーも、ブリュッセルでは4倍の値段に、ホテルも最終的には1泊1万円まで釣り上がりました。それでも旅の道中にしっかりと体を休めることを優先して考えるとそこのお金をケチってはいけないと思います。

  • しっかりと休息するなら個室になるホテルかアパートメントホテルがおすすめ
  • 特にアパートメントホテルはその街で生活している気分になれる
  • 30代でも現役バリバリの体力とポテンシャルならドミトリーでもOK

移動についても同じです。お金を払って移動の快適さと速さを得るというスタンスでした。予約した座席から眺める車窓と乗車前に買ったサンドイッチ的なものを食べながら、ノートパソコンを開いてブログを書きながら、明るいうちに3時間くらいで次の目的地に到着できるんですからもってこいの移動手段です。

別にバスがダメだったというわけではないです。確かに移動にかかる値段はバスの方が安いのでコストパフォーマンス的にはバスの方が断然良いです。

ヨーロッパのバスも日本のバスに比べれば、シートも広いので及第点ですし、ヨーロッパの街並みを道路の上から眺めるのもまた見応えのある車窓です。ですが、バスと電車を比べるとやっぱり電車の快適さには勝てません。スケジュールも電車もバスも日本のようにしっかり時間順守とはいえませんが、まだ電車の方がダイヤ通りに近い運行がされています。

また夜行バスでの移動だと、到着する場所と時間よっては露頭に迷うこともあります。ベオグラードからブダペストのバス移動がまさにそれで、21時にベオグラードのバスターミナルを出発し国境を越えてブダペストに到着したのが翌朝4時!バスターミナルから市街地までは少し離れていて歩いて30〜40分くらいの距離。当然地下鉄が動いている時間でもないので動くに動けない状態。私はまだ睡眠不足かつ日が登る前の薄暗い中歩いて中心部まで行きました。地下鉄が動くまでバスターミナルの道端に座って待つ人もいたので、その人たちはかなり暇を持て余したことでしょう。

でも、バス移動の場合はサービスエリアみたいなところでの休憩は楽しかったですよ。乗客はトイレに行ったり、食べ物飲み物を買って食べたり飲んだり、タバコ吸う人はタバコ吸っていたり。ゆったりしつつもエネルギッシュな旅の雰囲気がよければ積極的にバス移動を選択することをおすすめします。

  • 移動の速度と快適さを優先するなら値段が高くても電車(高速鉄道)の利用がおすすめ
  • 夜行バスを利用するときは、到着の時刻と到着地点と中心部の距離をしっかり確認すること
  • バス移動は、日本のバスに比べると快適。休憩ポイントが楽しい。結構揺れる

食費はスーパーやコーヒースタンドで出費を抑える

宿泊費・移動費に続いて、次は海外一人旅中の食費(食事)について振り返りつつまとめます。

私の場合、このイスタンブール〜パリの一人旅では、レストランで食事することはほぼ稀でした。1日2食ないし3食はしっかり食べてました。朝食はホテルで提供される物もありましたし、朝早くから外に出てカフェでパンとコーヒーとか、パンとチャイの組み合わせでシンプルに。夕食はスーパーでパンとパスタ、ハムやチーズ・惣菜を購入して部屋で食べてました。あとはピザスタンドが価格も安くサイズも大きいので、簡単にお腹を満たしてくれるいいツールでした。

海外での外食はやはり特別なこと感が非常に高く、価格設定も通常の2〜3倍くらいの印象があります。そんなんで毎日レストランで食事をしていたら、食費が嵩んでしかたありません。そもそも一人旅なのでレストランに入ってゆっくり食事したい気持ちにはなかなかならず、簡単に済ませようという気持ちになりがちです。

3週間の旅の中でしっかりとしたレストランで食事をしたのはベオグラードでランチした1回くらいで、それ以外での外食といえば、ピザスタンドで1枚100円程度で大人の顔サイズのピザを頬張ったり、おかず2〜3品をビュッフェスタイルで選んでプレートを作って食べる庶民の昼飯屋的なところだったり、あとはマクドナルドやバーガーキングのファストフードで食べてました。1食あたり1000円程度、下手したら1日1000円かからないほどの食費で毎日過ごしていました。

食事は比較的簡単に済ませていましたが、カフェは毎日足繁く通っていました。というのも、旅行期間が猛暑でこまめに日陰に入らないと倒れそうだったし、ブログを更新したり、次の宿泊先や移動手段を予約するために、MacBookを開いて作業する時間を設けていました。その度に電源が使えて、涼しくて、コーヒーが飲める場所を追い求めてカフェにはよく入っていました。

コーヒーチェーンでいえばもちろんスターバックス。ここはWi-Fiもフリーで使えるし、なんと言ってもトイレが確保できるし、何より馴染みのある場所だから落ち着きます。見知らぬ海外で見かけるスターバックスやマクドナルドにちょっとした安心感を覚えるのは私だけでしょうか?値段的には1杯250~600円と言ったところですかね。訪れた国によって価格が全く違うので、物価水準をはかる場所としてもなかなかおすすめだと思います。

スターバックス意外では、日本では見かけないチェーン店だったり、雰囲気の良さそうなカフェで現地で飲まれているコーヒーや紅茶を飲んだりして、外が暑すぎて店内が涼しくて快適すぎて2〜3時間くらい滞在していたことも普通にありました。

お酒はもともと普段から飲まないので、毎日飲んでいたわけではないですが、ドイツ・シュトゥットガルトではもちろんビール。ソーセージと一緒にホテルの部屋で堪能しました。ブリュッセルでは昼間からスポーツバルに入り、ビールを飲みながらツール・ド・フランスをみたりとか程度です。これも食費がかからなかった理由の一つかもしれません。

旅の楽しみの一つでもある食事ですが、一人旅をしていると割と簡素に済ませて、食費を抑えていたかなという感じです。

  • 海外一人旅で食費を抑えるなら、スーパーで買出しして部屋で食事する。料理ができる部屋なら自炊する
  • 外で食べるときはフードスタンド的を使うと安くてお腹いっぱいになれる
  • ファストフードやコーヒーショップもうまく活用する
  • 1食あたり1000円程度に収まるようにやりくりする。うまくいけば1日1000円の食費で収まる
  • レストランは高い。特別な時に利用する

現地調達を柔軟に活用する

少しお金の使い方からは外れるかもしれませんが、雑費の中に含めていた現地調達にかけるお金の考え方です。私の中での旅の雑費の定義は、観光スポットなどでの入場料やお土産の購入、あとは現地調達分と言った感じでした。

一人旅に限らずあらゆる旅行で現地調達をしまくってきましたが、この海外一人旅は、35Lのバックパック一つでの旅だったので、出発時の荷物は必要最低限分と海外で買うことが難しそうなものだけ。不足してるかもなと思うものが、旅をしていがら気づくわけです。旅の道中で気づいた必要なものを、その場所場所で現地調達で買い足していきながら、持ってきた物を捨てていきながら旅をするといった感じです。

旅をして3日目くらいには何が追加で必要で、何が不要かというのがわかってきます。

現地調達で一番活用したのが服の調達。日本から持って行った服だと、海外のカラッとした暑さでは非常に不快で過ごしにくく、旅の途中で服の入れ替えを何回も行いました。帰国するときにはほとんどの服が入れ替わるほどです。特にH&Mはどこの国にも1店舗は必ずあるので、世界のH&Mに入店して現地調達の聖地的扱いをしていました。この一人旅以外のどんな旅でもH&Mには助けられています。

日用品の現地調達はスーパーマーケットです。部屋で食事をするとき用にフォークやスプーンが必要だったので、それをスーパーで買ったりとか。

現地調達する時の鉄則は、荷物としてかさばらない物を買う。荷物としてかさばりそうな物を買ったらどれか捨てる。

この2つです。旅の間に必要なものは我慢せずに現地調達をして、旅しやすくどんどんアップデートさせていくと、旅がどんどん楽しくなります。

支払いは基本クレジットカードかスマホ決済

旅行が好きな人の常識かもしれませんが、海外旅行をするならクレジットカードを複数枚持っていたほうが絶対にいいです。現金とクレジットカードなら、安全とセキュリティ面で断然クレジットカードのほうがいいですね。最近ではスマホで決済できるので、海外でもスマホ決済できるカードやサービスに登録しておいて、

仮にスリや盗難に遭った時、クレジットカードなら利用停止をかければ不正に利用される心配はなくなります。現金だと盗られたら1円たりとも戻ってくることなんてないでしょう。クレジットカードの利用停止をするまでの間に、カード利用状況からおかしな使われ方がされた場合は、クレジットカード会社から連絡が来て、身に覚えのある利用履歴かどうかの確認をしてくれるので、しっかりとお金を守ってくれます。

1枚ではなく複数枚持つことで、メインカードが盗られたり使えなくなってしまった場合でも予備のカードが使えるのでそれを使って決済できます。できれば複数枚持つ際は、国際ブランドをわけておくのがおすすめです。

例えば、メイン利用しているカードはVISAのクレジットカードなら、サブカード1枚目はMastercardで2枚目はアメックス。といった感じです。私の場合は、クレジットカードを3枚(+1枚)持っていきました。メインカードはVISA、サブカードにマスターカード、アメックスです。+1枚としたのはPASMOがクレジットカード機能搭載のカードを使っているので、そいつも一緒に持っていくことになるからです。

日本よりも海外の方がクレジットカード利用しやすい環境なので100円程度の小額支払いでもカードでさっと支払いできます。小額の支払いを現金でしかも額のおおきいお札で払おうとすると拒否されるか受け付けるもののすごい嫌がられるので、クレジットカードでサクッと済ませちゃうのが手っ取り早いです。

また、現金だと何にいくら使ったのかの管理が手作業で面倒ですが、クレジットカードの場合は利用明細があるので後日どこでいくら使ったかの管理がとても簡単です。現金が財布から減っていく様子がなく知らぬ間にクレジットカードを使い過ぎているなんてこともあるので節度ある利用を心がけましょう。旅行中なら少し財布の紐を緩めてもいいと思う派閥の人間なので、あまりケチケチせずに、思い切るときは思い切って使うのも、いい選択だと思います。

旅行中のクレジットカードの持ち方ですが、財布に全てクレジットカードをまとめて入れるなんてことは絶対にしません。財布も普段使っている財布は持っていかず、100円ショップで売っているカードサイズの中身が見える小さいポーチなど小分けにできるものを2〜3個と、割としっかり目の場所にいく時用の財布にわけて入れておき、1つは自分が身に付け、残りは鞄の中で、もさらに別々の部屋に分けて取りにくいところに保管しています。

  • 多額の現金は持たず、クレジットカードを積極的に利用する
  • クレジットカードは1枚ではなく複数枚持つ
  • 複数枚持つ時はブランドをわけて作っておくといい
  • 旅行中はまとめて保管せずに、荷物のあらゆるところに分散させておく

とはいえ現金も数千円程度は準備する

クレジットカードを積極的に持て!使え!言っておきながら、現金持っとけとはどう言うことだ!と思うかもしれませんが、もちろん現金も持っていた方がいいです。持つと言っても金額的には5000円程度の現地通貨で十分です。5000円でも少し多いかなとは思います。

日本よりクレジットカード利用が普及しているとはいえ、入ったお店がたまたま、現金オンリーの店だったなんてこともあります。買い物を諦めるか、現金を取りに戻るか、面倒なことになります。支払い時に気づいてしまったら余計そうなってしまいます。現金を持ってなくてあたふたしないように、お守り感覚で安心できる金額が無難です。

旅したルートの前半はユーロではなく現地通貨の国が続いたので国が変わるたびに両替をして現地通過を持つようにしていました。とりあえず新しい国に到着して、まずやっていたことは両替所を複数探してレートがいいところを探すことでした。また、ヨーロッパを周遊する場合は、現地通貨の国であっても、いくらかユーロを持っておいた方いいと思いました。

前にいた国のお金は全く受け付けてくれなくなります。そのときユーロでも支払いOKなところもあります。現地通貨で支払うより少し割高なレートになってますが、一応支払うことはできます。

あとは硬貨(小銭)も重くならない程度に持っておくことをおすすめします。どういう場面で使うのかというと、トイレを利用する時です。デパートでも公衆トイレでもヨーロッパはトイレ利用は有料。施設が新しめのところはクレジットカードで決済できますが、勝手に使われないように番人がいるようなところでは、現金でトイレ利用の金額を支払います。

50セント〜1ユーロあたりが相場ですが、その時小銭が必要になります。一度だけ、50セントのトイレで小銭を切らし、5ユーロ紙幣もなく、10ユーロ紙幣で支払ったとき、お釣りの9.5セントを小銭でもらった時のおばちゃんの面倒くさそうな顔がいまでも忘れられません。

あとはクレジットカード同様セキュリティ面を考慮して、1箇所にまとめて保管するのではなく分けて保管するようにしましょう。

私の場合、日本を出発してトルコからフランスまでで最終的に持った通貨は7つでした。最後の方になると、どれがとの通貨やらとか財布の中でごちゃごちゃです。

移動して使わなくなった前の国の通貨を思い出として残しておくことありっちゃありですが、記念写真を撮って次の通貨に全額両替するか、多少レートが悪くてもユーロかドルに再両替しておいた方が、財布の中も整理もできてすっきりすると思います。

通貨備考
日本出発時に持参
ドルアメリカ出発時に持参(予備用)
ユーロヨーロッパ出発時に持参(予備用)
リラトルコ現地で両替
レフブルガリア現地で両替
ディナールセルビア現地で両替
フォリントハンガリー現地で両替

最後に、現金を持つべき理由をまとめるとこんな感じになります。

  • 現金オンリーの店がたまにあるので、現金で通貨を持っておく
  • 金額は5000円程度で十分。不安なら安心できる金額を持つ
  • 小銭も十分持っておくこと。トイレを使う時に大活躍
  • まとめて保管しない。分けて保管しておくこと

ケチケチし過ぎずメリハリをつけてお金を使えばコスパ良し

長々と海外旅行や海外一人旅でのお金の使い方や考え方を書いてきました。当然ですが、旅行期間が長ければ長いほど旅行にかかるお金の総額は増えます。

だからといって、お金を使い過ぎないように過剰にケチケチする旅の本当に楽しいのでしょうか?過剰にお金を出し渋るのではなく、お金をかけるところはしっかりとかけて、かける必要のないところではしっかり財布の紐を締めるなどして、コストバランスを上手に取りながら旅を楽しむのが、最終的な旅行でのお金の考え方です。

旅で、多少浮かれて浪費しちゃってもまた良しだと思います。最終的には限度を超えない範囲で旅を楽しむのが一番です。

さて、次がこのシリーズ最後になりますが、30代で結婚している状態で海外一人旅を実現させるために越えなければいけない最大のハードル「家庭」をどのようにして乗り越えたのかを綴る「家庭内活動編」になります。出発前の交渉、アドバンテージ、旅行中のやりとりなど、赤裸々にかけるところは書いていきたいと思います。