トルコ・ブルガリア・セルビア・ハンガリー滞在を振り返る【イスタンブール〜パリ一人旅】

トルコ・ブルガリア・セルビア・ハンガリー滞在を振り返る【イスタンブール〜パリ一人旅】

無事、2019年6月25日から2019年7月15日までの21日間、トルコ・イスタンブールからフランス・パリまで、ヨーロッパ渡航9カ国の一人旅を完遂することができました。帰国して数日が経ち、簡単ではあるもののこの旅を振り返っていきたいと思います。

まずは旅の前半戦、トルコからブルガリア〜セルビア〜ハンガリーまでの前半戦です。

国境越えに苦労した

前半のトルコ・イスタンブール、ブルガリア・ソフィア、セルビア・ベオグラード、ハンガリー・ブダペストまでは、まず何よりも国境越えが非常にしんどかった記憶があります。シェンゲン加盟国に属しない国々を通過していくので、出入国審査にものすごく時間がかかるのには非常に苦労しました

トルコからブルガリアに入国するときは国境付近の駅で4時間足止め。ブルガリアからセルビアでは国境でバスで3時間足止め。セルビアからハンガリーでは逮捕者が出るなど、国境を越えるたびに様々なドラマがありました。

私自身、海外一人旅は今回2度目で、複数の国を周遊する旅は初めてだったのですが、国境を越えるときのスケジュールにはゆとりをたっぷりと持たせたほうが絶対にいいと思いました。2〜3時間といった数時間単位ではなく、半日〜丸一日の余裕は持っておいた方がいいと思います。これはマジで。脅しとかそういうのではなく。

今回は自身に大きなトラブルはありませんでしたが、ハンガリー入国で逮捕者が出たように他の乗客のトラブルの巻き添いを食らう可能性もあります。

イスタンブールからソフィアまで移動したときのブログ記事

ソフィアからベオグラードまで移動したときのブログ記事

ベオグラードからブダペストまで移動したときのブログ記事

通貨が違うというのも意外と一苦労

国によって通貨が異なるのも旅に大きな影響はありませんが、ちょいちょい面倒だなと思うことがありました。基本的にはクレジットカードで事足りるのですが、なかには現金でしか受け付けてくれないこともあるので、旅行中ある程度の現金を持ちます。国が変われば通貨も変わるので、その度に再両替をしていました。それがちょっと面倒くさかった。

手数料が勿体無いというのもありますし、両替所では隣の国なのに前にいた国の通貨を受け付けてくれない両替所もありました。マジかよ〜って思いますが、こういう時のために、通貨の中でも力の強い、米ドル、ユーロ、円は旅の持ち物として準備した方がいいと思います。

もちろん良いことの方が多かった東欧・バルカン半島

当然ですが、イスタンブール、ソフィア、ベオグラード、ブダペストの滞在がしんどかったことばかりではありません。むしろ、しんどかったのは国境越えとお金の両替くらいだけで、あとはいずれも素晴らしいものでした。

イスタンブールでは、アジア側とヨーロッパ側を回ることができ、トルコやブルガリアでは日本では見ることのできないイスラムの文化に触れることもでき、非常に刺激的な毎日を送ることができました。

セルビアでは旧ユーゴスラビアのなかの一つの国ということもあり、近隣諸国との関係や20年前の戦争の爪痕といった、これまでテレビや教科書でしか触れることのなかった物を、実際に見ること感じることができましたし、ハンガリー・ブダペストはこの旅のなかで一番気に入った国であり都市です。

日本では感じることのできない文化や、陸続きの移動だから知れる国での違い

イスタンブールに到着した日などは、お祈りの時間になるとモスクからはお祈りの放送が流れ、現地の人たちがモスク周辺でお祈りしている様子にびっくりしましたが、それも2日も経てばそれにも慣れましたし、モスクとモスクでコール&レスポンスのようなことをしていたりと、イスラムの文化への新しい発見もすることができました。

それが北上するにつれて、徐々にイスラムの文化が薄れて、どんどんヨーロッパ的になっていくところも陸続きで旅をする面白さ、醍醐味だと思います。陸続きなのに、国が違えば人の感じが全く違うのもやっぱりこういう旅をしていないとわからないことですね。トルコでは顔がアラブっぽいというか濃い人が多かったのに、ブルガリアに入るだけでどちらかというとスラブ系・ロシアっぽい顔つきの人が多くなるというところとかです。

物価が安いので旅行にはメリット、その裏側も感じることもあった

前半で訪れたどの国も物価は非常に安かった!本当に安かった!!1食・1泊にかかる費用は非常に安く抑えられました。1食は数百円で抑えることができるし、お腹いっぱい食べたとしても1,000円くらいで収まる感じでした。特に、旅の前半はピザに助けられました。ピザが本当に安かった。一切れが手のひらより大きいサイズなくせに100円程度。お腹も満たられるし、なんなら食べ歩きできちゃう(お行儀悪いけど)ので、旅の前半戦は結構な頻度でピザを食べてました。

物価の安い国だと、現地のカフェやレストランに入るのも楽しいのですが、マクドナルドやスターバックス、バーガーキングなど世界中にあるようなチェーン店に入るのも楽しかったりします。トイレもWi-Fiも完備されているので、そういう点でもこの旅では非常に助けられた存在でした。

反面、物価の高い・安いなどは、その国の経済状況などにも影響があると非常に思いました。ハンガリー・ブダペストで、世界一美しいと言われるマクドナルドで朝マックをするためにレジ待ちの列に並んでいたとき、私の前後の人たちで会話がされていたのですが、仕事の話を少ししていたようで、「職はあったか?」「いいやまだない」というやりとりをしているのを聞く機会がありました

物価が安いことは旅行をする点においては、非常に助かることではありますが、国として見たときに経済状況が不安定であることがその裏にはあるんだなということも少なからず感じる場面でもありました。

治安的で不安なところはなかった

旅の道中はその国の首都に滞在が中心で、日中に行動していた、街で行動していた箇所も、割と安全な場所を選んで行動していたということもありましたが、治安的な不安は特に感じることはありませんでした。アジア人だから、日本人だからというような差別的扱いもなく、基本的にみんなフレンドリー、もしくは普段通りの対応という感じです。

しかし、どの国でも、アジア人・日本人旅行者がそこにいるという点でいけば目立つ存在ではあることに違いはありません

道の真ん中で、立ち止まれば、物乞いが来ることもありましたし、物売りの子どもに付いて来られることもありました。基本的には無視し続ければ必ず去るので、その間は特に自分自身や所持品には注意を配り、隙を作らないようにすれば、スリやひったくりなどにも遭遇せずに過ごすことができます。

どの国を旅行するのも一緒ですが、自分の身は自分で守るを徹底していれば、トラブルにも巻き込まれずに済むと思います。油断すると一瞬でやられます。

ものすごく刺激的だった旅の前半戦

これまで何回か海外旅行には行っていますが、今回の一人旅でトルコ・イスタンブールをスタートしてバルカン半島と東欧諸国を訪れた日々は、これまでにないほどの刺激と感動と考えさせられることが多い内容でした。

一人旅だと、会話もないので、自問自答や考えること感じることが多くなります。観光スポットを巡りつつも、何処かで生活しているような感覚もあります。将来、その国に移住することになったら、生活できるかな?とかも考えたりすることが多かったです。

旅の前半戦 一番のスポットを挙げるなら

旅行者としてのこの一人旅の前半で、ベストの都市を決めるならば、断然、ハンガリー・ブダペストです。

街の規模感も個人的には大きすぎず小さすぎない大きさで、いろんな箇所を回ってみて非常に面白みがありました。

またブダペストの街の作りも面白く、ドナウ川を挟んでブダ側とペスト側に分かれ、それぞれに異なった趣を感じました。人々の感じなどもすごく良くて、ブダペストにいてすごく心地よ買ったのをすごく覚えています。食事も美味しかったですし、地下鉄の利便性などもシンプルではありますが、要所要所をしっかりつないでいるので、なかなかよかったです。まぁ、どの国、どの都市も一度は行って損はない国、都市であることに間違いはありません。

ブダペストでの旅行記

ここらで、イスタンブール〜パリ一人旅の前半戦の簡単な振り返りはいったんここらでおしまいにします。また別の投稿で、旅の後半戦(オーストリア・ドイツ・ルクセンブルク・ベルギー・フランス)のこともまとめて振り返ります。